
久米島観光ってレンタカーが無くてもできますか?

よく聞かれる質問ベスト3に入る質問ですね。
結論から言うと、レンタカーは断然あった方がいいです。
ですが、自転車でも観光できなくはありません。
できなくはない、と曖昧なのは、
✔︎普段よく自転車に乗っているか。
✔︎自転車に乗るのが苦ではないか。
✔︎どのタイプの自転車に乗る予定か。
✔︎体力はあるか
✔︎どこに行きたいのか
✔︎宿泊場所はどこか
など様々な要因によって異なってくるからです。
例えば10代の若い方にとってはなんでもない坂でも、中高年層の方にとっては地獄の坂となりうることも。
ですので、一概に「大丈夫です」とは言えません。
すでに久米島のことをよく調べられている方は、
久米島では『久米島シュガーライド』というサイクリングイベントや
『ポタリング』というレジャー・アクティビティがあるということをご存知かと思います。
また、このようなサイクリングマップまで発行されているので、自転車で島一周は可能であることは事実です。
(サイクリングマップは久米島空港やホテルで入手できます)
しかし、これはあくまでもスポーツバイク向けの話。



スポーツバイクなんて今まで乗ったことがない。
果たしてママチャリでも回れるのかどうか、そこが知りたいところですよね。
運転免許証を持っていなかったり、レンタカーが満車で借りれなかったり、
節約のために自転車&バスだけで観光したいという方も多くいらっしゃると思います。
そんなあなたのために、実際にママチャリで久米島を回った感想をお伝えします。
レンタカーを借りずに自転車で観光できるか検証
自転車をレンタルする際の注意点
多くの方が、宿泊先のホテルで自転車をレンタルされるかと思いますが、
ホテルによって貸し出し時間(夕刻まで)や、行ってもいい範囲(制限有り/無し)など
ルールが異なりますので、必ず事前に確認をしてください。
ロードバイクやクロスバイクの場合はさらに、
ヘルメット着用の有無や、服装・履き物にも制限があります。
(例:ロングスカート、サンダル禁止)
貸出自転車が錆び付いていることがありますが広い心で許してあげてくださいね。
海に囲まれているのでどうしても錆びやすく、状態の維持が大変だそうです。
久米島の地理
久米島は1周約48km、車なら約1時間ほどでぐるっと周れる大きさです。
車で1時間程度なら、自転車でも周れそうと思いますよね。
しかし一般の地図には土地の高低差は書かれていません。
久米島、アップダウンが非常に激しいです。
久米島空港のある北エリアから逆サイドの南エリアへ下るには、山を越えて行かねばなりません。
所要時間
久米島空港⇄サイプレスリゾートホテル/シンリ浜
距離:1.3km
車で約4分/自転車で約6分/徒歩で約16分
空港から1番近い場所で自転車を借りられるのは『サイプレスリゾートホテル』。
サイプレスでは、ママチャリ・ロードバイク・マウンテンバイクがレンタル可能です。(貸出は宿泊客のみ)
平坦な道ではありませんが、立ち漕ぎしなくても大丈夫な道のりです。
(ホテルの入り口は数メートルほど急斜面)
サイプレスリゾートホテル⇄久米島野球場/ホタルドーム
距離:2.3km
車で約6分/自転車で約15分/徒歩で約26分
楽天イーグルスのキャンプ地である久米島。
キャンプ開始日の前後はメディアの方が多く来られ、レンタカーが満車の場合も。
サイプレスリゾートホテル⇄球場の間は畑が多く、広い道が多いです。
道も舗装されているので走りにくいと感じることはありませんが、坂道は少しあります。
街灯が少なく夜道は危険です。
月明かりが全くない日は、本当に真っ暗でライトがないと怖いと感じるぐらい。
暗闇の中ただ牛と虫の鳴き声だけが聞こえてくるのでさらに恐怖です。必ず暗くなる前に帰ってくださいね。
久米島野球場⇄仲泊/具志川エリア(フェリー乗り場周辺)
距離:1.5km
車で約4分/自転車で約7分/徒歩で約19分
サイプレスリゾートホテル周辺には空港以外何もないので
飲食店・土産屋に行くには仲泊・兼城エリアまで足を伸ばす必要があります。

このような美しい景色を眺めつつ、久米島球場から少し南に下ると、
清水小学校の前で2本道に分かれますが、この辺りの坂道が非常に大変です。
特に、清水小学校とファミリーマートをつなぐ道は勾配がきつく、
途中から降りて自転車を押さないといけないほどです。
もう一方の海に近い方の道は、ゆるい坂道が長く続くような感じです。
どちらの道を通るにしても、小学校付近は子供がたくさんいますので、
スピードに十分気をつけて走行してください。
仲泊⇄アーラ浜
距離:5.6km
車で約16分/自転車?分/徒歩で約1時間13分
訪れる人が少なくプライベートビーチ感覚で楽しめるアーラ浜ですが、
自転車で行ってきたというと、地元の人からはあほちゃうかという冷たい目で見られます。
なぜなら山道を登り下りしてやっと辿り着ける場所にあるからです。
途中自転車を押しながら山を登っているときにすれ違ったおじさんからは二度見をされました。
そのように、普通は自転車で行くようなところではありません。
ですが、体力があって冒険好きの方は自転車で行っても楽しめると思います。
まずは久米島製糖工場を目指してください。

そして海の方へ向かっていくと、このような看板が見えてくるので左に曲がります。

そしてさらに進むと、道が2つに分かれますが、
今にも隠れてしまいそうな看板を探して矢印の方向・左に進んでください。

あとは道なりに進むのみ。

坂道が大変ですが、上から見下ろす景色もまた素敵ですので頑張ってください。

冬の季節には寒緋桜を見ることもできます。

仲泊⇄イーフビーチ周辺
距離:7km
車で約14分/自転車で約50分/徒歩で約1時間27分
車では気づかない危険ポイントがいくつかあるこの道はあまり自転車で行くことをオススメしません。
まず第一に、山道なので坂がとても多いです。自転車から降りて押さないといけないところが多々あります。
歩道がきちんと整備されていないところもあります。
とても狭かったり、デコボコだったり、伸びてきたサトウキビが侵入してきて通りにくい道も。


仕方なく車道を通るしかないのですが、久米島の車道は片側一車線のところがほとんどです。
そんなところで人がちんたら自転車で走っていたら
車に迷惑をかけてしまうのは安易に想像ができますよね。
(道路交通法上、自転車は軽車両なので原則車道ではありますが・・・)
対向車線から車が来ていなければ、距離を取りつつ追い越してくれる優しいドライバーさんもいますが、交通量が多い時間帯だとそうはいかず、あっという間に渋滞になってしまいます。
また、街灯が少なく夜は真っ暗なので、できれば夜道は避けたほうが安全です。
途中このような休憩所がありますので、夏は熱中症にならないよう、
休みを取りつつサイクリングを楽しんでください。

イーフビーチ周辺⇄奥武島
距離:2.9km
車で約7分/自転車で約15分/徒歩で約35分
奥武島へ渡る橋以外は比較的平坦な道が多く、自転車で行っても苦には感じないと思います。
橋の上から見える景色は最高です。


以上、『レンタカーを借りずに自転車で観光できるか検証』でした。
事故には十分に気をつけて、楽しい旅をお過ごしください。
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